厳しい冬の寒さがいくぶん緩んできたような気がします。
身を切るような寒い冬の朝には霧(きり)がたちこめるのですが、これは空気中の水分などが粒子化したものです。
似たような状態では靄(もや)というのもありますが、これは視界が1kmを境として、それ以下の見通しが悪い状態を霧(きり)それ以上が靄(もや)だそうです。
ではこの季節を表す霞(かすみ)は?はたまた朧(おぼろ)は?といわれるともうお手上げです。
調べてみると気象用語として定義されているのは上記の霧(きり)と靄(もや)だけでそれ以外の霞(かすみ)と朧(おぼろ)は情景を趣のある表現にする意味合だそうです。
はっきりと定義されていな事こそがいかにも日本的で良い気がしますが、霧や靄の状態が日中に起こると霞(かすみ)日暮後に起こると朧(おぼろ)のようです。
生活の中で「春霞」と趣きのある表現を使いたいところではありますが、霞の原因は水蒸気だけでなく花粉や黄砂も含まれていますので最近では複雑な心境ですね。